メールマガジン


2008/11/05
 2008年11月05日 復活メルマガ第三十二弾


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■□    CRIメルマガ 『セントラル事業再生レポート』
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   ≪事業再生と敗者復活〜再生実績7000件の相談現場レポート≫
         
発行:株式会社セントラル総合研究所
http://www.sodan.info/
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■■■ 事業と雇用を守る 「カーブアウト」 〜其の壱〜 ■■■     

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事業再生の実務において、まず行うのは「デューデリジェンス」です。


セントラル総合研究所では、今期と前期の売上げ・営業利益・経常利益・
金融機関からの借入状況を確認したうえで現場を訪問し、事業内容・流動
資産・不動産など、さまざまな角度から企業の価値を精査します。
総合的なデューデリジェンスの結果、無駄に発生している経費や生産性の
低い事業など、淘汰するべきものが見つかります。

通常は、財務・雇用・事業といった3点からリストラを始めます。

本業以外の事業が不採算であり、好転の見込みも無いものであれば特別な
手法は必要ありません。
ところが、時として、本業は赤字であるにもかかわらずノンコア事業では
利益を生んでいる、というケースが出ることがあります。

「選択と集中」というキーワードの下で「本業」から「本業以外の事業」
と「本業以外の事業に関わる人材」を切り離して再構築を図る場合には、
かなり慎重になる必要があります。

利益を出しているノンコア事業を戦略的に社外に切り出し
さらに成長させることを可能にする手法が


「カーブアウト」です。


カーブアウト(Carve out)はその名の通り「切り出し」を意味します。
経営の現場では「その企業の中核ではないが将来収益の拡大が見込める事業」
を切り出し、独立させることを指します。

企業からの独立としてはこれまでも「スピンオフ」や「スピンアウト」などの
言葉が用いられてきました。しかし、これらの手法については、ライセンスの
権利関係等がしばしば問題となっています。
敵対的な意味合いを持つこれらの手法とは違い、カーブアウトでは、元の企業
から一定の支援を受けつつ別の組織からの資本や経営資源を取り込むことが
できるのが特徴です。

従来は、大企業がベンチャー企業を創設する手法として普及していました。
ところがカーブアウトは、ノンコア事業を維持する余力を持たない中小企業の
事業と従業員の雇用の保全として非常に効果的です。



企業が債務超過に陥った際「中核ではなくとも不採算でない事業」を、廃止
するのではなく切り出して独立させることで、既存の理念や債務にとらわれ
ずに健全な状態で運営できます。

これによって機会の損失は回避され、事業拡大も可能となるのです。

スピンオフなどによって親会社から独立して出来上がった企業は、技術力の
高い社員のみで構成されていたとしても、資金調達や仕入れの開拓など、
経営に問題を抱えて頓挫してしまうことが間々あります。

これに対してカーブアウトでは、独立性を保ちながら、必要な経営サポートを
親元の企業に求めることもできるのです。
また、独立した環境で事業に取り組むことにより従業員のモチベーション向上
などのシナジー効果も期待されます。

この手法の普及は、中小企業に蓄積された経験と技術を活用し、成長の加速と
事業の拡大を目指すきっかけになると思われます。


次回は、このカーブアウトで再生を果たした事例をご紹介します。



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☆PUBLICITY
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■1 TBS『ピンポン!』(11/3放送)
   弊社代表:八木のインタビュー映像が放送されました。

   「値上げ↑は止まらない!! 株安↓も止まらない!! 深刻不況が家計
を直撃! これから年末年始で物入りなのに庶民に明日はあるのか?Q&A」
   ⇒http://www.tbs.co.jp/program/pinpon.html
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■2 『ターンアラウンドマネージャー』(12月号)
   弊社セミナーの記事が掲載されました。

   「厳冬不動産業界 再生の途を指南」
   ⇒http://www.sodan.info/publication/maga/2008120101.html
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■3 『週刊朝日』(11/7増大号)
   弊社代表:八木のコメントが掲載されました。
   
   「リーマンと闘うホテルマンたち」
   ⇒http://www.sodan.info/publication/maga/2008110701.html
…………………………………………………………………………………………
■4 『夕刊フジ』(10/23号)
   八木のコメントが掲載されました。

   「メガバンク【非情】貸しはがし、中小『このままでは年越せぬ』」
   ⇒http://www.sodan.info/publication/paper/2008102301.html
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■5 『新文化』(10/23号)
   八木の原稿が掲載されました。

   「書店再生は『集中と選択』がキーワード」
   ⇒http://www.sodan.info/publication/paper/2008101601.html
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■セントラル総合研究所公式ホームページ
  ⇒ http://www.sodan.info/

■セントラル総合研究所代表八木宏之著書
  ⇒ http://www.sodan.info/publication/book/
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 発行責任者: 八木宏之 
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