メールマガジン



 2010年6月21日 


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■□        CRIメルマガ 『セントラル事業再生レポート』
□       ≪事業再生と敗者復活〜再生実績9000件の相談現場レポート≫
                                             2010年6月21日
                               発行:株式会社セントラル総合研究所
                                        http://www.sodan.info/
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  日本列島は梅雨のない北海道を除いて梅雨に入りました。外出の多い営業マ
 ンや外で働く人にとっては少しツライ季節です。反対に地下街のショッピング
 モールや駅に直結するような商業施設では来客期待の声も。
  いよいよ改定貸金業法が施行されました。貸金業者と利用者の関係、ヤミ金
 業者への流出など困惑が予想されていますが、それ以上に問題になっているの
 が一部の弁護士や司法書士事務所による不当な過払い報酬です。最近ではテレ
 ビコマーシャルにも登場していますが高過ぎる報酬額であったり、成功後でな
 いと明確にならない支払形態などに問題があるようで、日弁連の宇都宮新会長
 も自主規制で自粛に動いているようです。今年は混乱の梅雨になりそうです。

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                  目  次
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    ■中小企業金融円滑化法延長も検討
    ■大企業は倒産件数減少、中小企業、零細企業は・・
    ■連帯保証人制度:債務者情報説明義務を検討へ
    ■グレーゾーン金利を撤廃したのは八木!?改定貸金業法スタート!
    ■連載!事業再生の現場から「経営者よ、ここで諦めるな!」
    ■季節のお便り「二十四節気・夏至」
    ■編集後記
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■□         中小企業金融円滑化法延長も検討        □■
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    亀井元金融相の残した中小企業金融円滑化法(モラトリアム法)「元本返済
 を最長3年猶予」「返済猶予の可否は金融機関の努力規定」「融資後、焦げ付
 けば政府が保証」という画期的な法案ですが。その結果というと平成22年3
 月末時点で三菱東京UFJ、三井住友、みずほ、りそなの大手4行だけでも7
 万1911件の申請に対して実行件数は4万7320件と65.8%の実行率
 で金融庁も着実な実施としています。
  さらに「景気対応緊急保証制度」の利用など金融制作が支えとなって倒産件
 数も前年より減少傾向にあります。しかし、一部中小企業の反応は「債務額が
 減るわけではない」「猶予期間も厳しい」と冷めたい声があがっているのも事
 実です。
  自見金融相は、来年3月以降もモラトリアム法について延長も検討している
 ようですが「単なる倒産の先延ばし」との指摘もあがり、亀井氏の辞任で今後
 の影響が心配されます。

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■□     大企業は倒産件数減少、中小企業、零細企業は・・    □■
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    先週、日経株価平均が1万円台を回復し、政府の6月の月例経済報告の基調
 判断を上方修正。そして企業の倒産も「中小企業金融円滑化法」や「景気対応
 緊急保証制度」など政府の金融支援政策によって、徐々に減少の傾向に。
  果たして回復のきざしが見えてきたといえるのでしょうか。
  事業再生の現場ではまだまだ窮地脱出とはいかないようです。表には数字が
 出てこない水面下で休廃業、解散した中小企業、零細企業が倒産件数の2倍近
 くも存在しているのです。オフィスの空室率も上昇傾向にのまま。中小企業、
 零細企業だけの倒産件数はまだ高い推移なのです。果たして、その実態は・・

 ☆時事ウォッチ「水面下で消え行く企業」はブログで配信しています。
               ⇒  http://www.h-yagi.jp/00/post_32.html

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■□     連帯保証人制度:債務者情報説明義務を検討へ      □■
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    今月に入って法相の諮問機関は、連帯保証人制度改正のための検討に入った
 と発表しました。その改正案とは、連帯保証人に対して契約をわかりやすく説
 明をする義務や、債務者の資金繰りなど会社情報を説明する義務を盛り込むと
 いった内容です。
  これは連帯保証人が「債務者同様の返済義務があることを認識していない」
 といったトラブルが数多く報告されているという措置からです。
  軽い気持ちで判を押したが債務者がデフォルトしてしまうと金融機関が突然、
 連帯保証人へ一括弁済を迫られ、またそれを拒む権利も一切ないと、思っても
 いなかった、というケースが多発しているのです。
  現連帯保証人制度は自宅を担保に取られたり、連帯保証人を要求されたり、
 借り手のリスクが多く、貸し手にはなもなしという平等さに欠けた制度です。
 貸し手も、融資をして金利で収益を上げているビジネスですから「説明義務」
 だけでなく、お互いに公平な制度を追加することを期待したいものです。

 ☆「債務者情報説明義務を検討へ」詳細ページ
           ⇒ http://www.sodan.info/service/rentai/law1.html

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■□ グレーゾーン金利を撤廃したのは八木!?改定貸金業法スタート! □■
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    先週、改定貸金業法が施行されました。ヤミ金流出問題や、利用者に充分改
 定内容が伝わってないなど問題が多いようですが施工された6月18日、扶桑
 社から「ビジネス本作家の値打ち」という水野俊哉氏の著書が発売されました。
  著書の中で八木宏之のプロフィールや出版した著書の評価など掲載いただき
 ましたが、中でも「グレーゾーン金利が撤廃されたのも、元をたどれば八木氏
 の功績である」など、事業再生に対する正当な評価をいただくことができまし
 た。

 ☆「ビジネス本作家の値打ち」詳細ページ
                ⇒ http://www.sodan.info/publication/

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■□         連載!「事業再生の現場から」         □■
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 (4)経営者よ、ここで諦めるな!

  セントラル総合研究所へは、日々、事業継続に窮する経営者からの相談が舞
 い込みます。その業種、地域は非常に幅広く、これまでには現在「事業仕分け」
 で話題になっている独立行政法人の再生実績もあります。特定の業種であるか
 らといって、また、どれだけ遠方の企業であっても、それを理由に相談をお断
 りすることはありません。
  ただし、相談にあたり1点お願いしているのは、会社の所在地がどれだけ遠
 方であっても、初回の相談については必ず、企業の代表者(個人の借り入れの
 場合は当事者本人)にセントラル総合研究所の事務所へご来社いただくことで
 す。
  電話、FAX、メールと、通信手段は多様化してきました。それによって、必
 要な情報のほとんどは瞬時にやり取りできるようになりました。しかし、私た
 ちセントラル総合研究所のコンサルタントが、直接経営者にお会いする目的は、
 年商がどれだけあるか、キャッシュフローの状態はどうか、不動産の担保状況
 はどうなっているか、粉飾決算をしていないか…等、さまざまな事項の確認も
 ありますが、数字の話だけではありません。経営者の再生に対する意欲を確認
 したいというねらいもあるのです。

 前回のメールマガジンで、東北地方で結婚式場等を経営していたD社の倒産に
 ついて触れました。
  D社は地元では本格的な総合冠婚葬祭施設として草分け的な存在でした。と
 ころが景気低迷によりブライダル需要が減少。それに加えて、閉店したファミ
 リーレストランやパチンコ店の建物を利用した葬祭ホールの増加によって、葬
 儀・法事等の受注も激減。同県内では今年最大規模の倒産と報じられたD社で
 すが、破産申請時の従業員数は20名あまり。年商も、ピーク時の半分までに
 落ち込んでいたというのです。
  実は、セントラル総合研究所は以前、このD社の事業再生の相談を受けてい
 ました。自己破産申請から約半年前、昨年の秋のことです。そのときすでに、
 電話口のD社の社長は「弁護士からは破産を勧められている」と語りました。
 しかし、事業再生において逆転のチャンスはどこにあるかわかりません。受付
 の担当者がセントラル総合研究所の理念や事業再生の姿勢について説明をした
 上で来社のご案内をしたところ、D社社長はそれを受けて「遠方のため、相談
 については改めて検討します」と言い残し、電話を切りました――。
  通常は、相談者に対して判断を押しつけることがないようスタッフに徹底し
 ているのですが、D社の倒産が報じられた今となっては、そのとき引き下がっ
 たことが悔やまれます。
  その後、D社社長についての消息を尋ねたところ、妻の実家へ身を寄せてい
 るとの噂を耳にしました。願わくは、地域経済の活性化のためにも、同氏に再
 び事業の意欲を持っていただきたいのです。

  これを読んでいる経営者の皆さんには、今一度、事業再生に対する強い信念
 を持っていただきたいと思います。コンサルタントに限らず、金融機関でも、
 弁護士でも、大いに活用して、事業と雇用を守りましょう。<つづく>

 ☆「事業再生の現場から」過去掲載分は弊社Webサイト「バックナンバー」か
  らご覧いただけます。
                  ⇒ http://www.sodan.info/mailmaga/

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■□    季節のお便り「二十四節気」     □■
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 日本の四季には1年を12ヶ月、二十四節気、七十二候と暦を区切って季節
 感を出しています。このような四季を仕事や生活に生かしていけば、おのずと
 せわしなく味気ない日々に彩が加わります。主婦の方、自営業の方、営業の方、
 投資をなさる方それぞれに季節の変化を暦の上で先取りして日々を輝かしてい

 きましょう。         二十四節気「夏至」げし━━━━━6月21日
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  6月21日20:28「夏至」です。旧暦5月、午の月の中気で、新暦6月
 21日頃。天文学的には太陽が黄経90度の点を通過するときをいいます。

  太陽は赤道から最も北に離れ、北半球では南中高度が最も高くなります。こ
 の日、北半球では昼が最も長くなり、反対に夜が最も短くなります。

  夏至は、夏季の真ん中にあり、梅雨の真っ盛りで、シトシト長雨が続きます。

 ☆二十四節気「夏至」の続きはブログでご覧いただけます。
                ⇒ http://www.h-yagi.jp/05/post_33.html

          **** 編 集 後 記 ****
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  暦の上では梅雨が明けて夏本番です。今年は空梅雨で例年に比べて梅雨明け
 も遅れているように感じます。空気のきれいな梅雨の間日の夕暮れ時に、物思
 いにもの思いにふけながら夕焼けを眺めているときに、外では選挙の候補者名
 連呼には閉口します。まもなく投票日!静かな夕暮れ時が帰って来ることでし
 ょう。

  この時期、体調管理にはくれぐれもご注意ください。夏風邪は長びきます。
 読者の皆様、お体ごご自愛専一の程
 筆者敬白

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