メールマガジン



2011年06月02日 


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■□         CRIメルマガ 『セントラル事業再生レポート』
□        ≪事業再生と敗者復活〜再生実績9000件の相談現場レポート≫
                                             2011年06月02日
                               発行:株式会社セントラル総合研究所
                                        http://www.sodan.info/
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  日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)が再び加速し、震災後の2
 ケ月半で120件と前年同期比で21%増となりました。震災による消費マインド
 の低下で国内市場から、新興国など成長市場の開拓や生産のリスク分散などで
 加速が進んだと見られます。
 日本企業同士のM&Aは震災後、307件と減少しており、国内の投資意欲に
 戻りは見えませんが上場企業の手元資金は最高水準にあり、円高傾向でさらに
 加速が予測されます。大企業のM&Aで影響を受けるのは中小企業です。国内
 成長産業にも関連する可能性のあるM&A情報も出てくるでしょう。情報は一
 早くキャッチし事業に役立てたいものです。

                 目  次
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  ■筑豊の炭鉱画が「記憶遺産」/石巻日々新聞「壁新聞」震災の記録保存
  ■サプライチェーン回復加速:国内でリスク分散、工場新設規制緩和
  ■被災地融資残高2兆8千億円:再生ファンドで二重ローン免除
  ■外国人の「日本離れ」で冷え込む観光産業/旅行者の掘り起こしに新機軸
  ■◇一週間の経済時事ダイジェスト◇2011/5/23〜5/28
  ■5月「実例に学ぶ勉強会(セミナー)」開催しました
  ■連載!「事業再生の現場から」中小企業を救った「生きたBCP」とは
  ■セントラルオフィシャルサイト更新情報
  ■セントラルお勧めの書籍のご紹介
  ■季節のお便り二十四節気〜6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です

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□■筑豊の炭鉱画が「記憶遺産」/石巻日々新聞「壁新聞」震災の記録保存□■
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  経済産業省の有識者会議は5月12日、東日本大震災の復興に向けて、被災
 地の伝統工芸品のブランド化支援を打ち出しました。同会議がまとめた提言に
 よると、震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故で、海外では日本ブラン
 ドのイメージが傷ついているとして・・・続きはブログでご覧いただけます。

 ☆筑豊の炭鉱画が「記憶遺産」/石巻日々新聞「壁新聞」震災の記録保存
              ⇒  http://www.h-yagi.jp/07/post_230397.html

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□■ サプライチェーン回復加速:国内でリスク分散、工場新設規制緩和 □■
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  自動車大手8社は5月27日、4月の国内生産台数を発表。東日本大震災に
 よるサプライチェーン(供給体制)の混乱で製造ラインが停止するなど、各社
 とも前年同月比で3割〜8割減と大幅な減産となりました。さらに、震災後の
 福島第1原発事故によって・・・続きはブログでご覧いただけます。

 ☆サプライチェーン回復加速:国内でリスク分散、工場新設規制緩和
              ⇒  http://www.h-yagi.jp/07/post_230395.html

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□■  被災地融資残高2兆8千億円:再生ファンドで二重ローン免除  □■
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  金融庁は、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の沿岸地域の企業
 や住宅などの融資残高が、概算で約2兆7,800億円となることを明らかに
 しました。内訳は中小企業向けが1兆4,300億円、大企業向けが
 1,800億円、住宅ローンは・・・続きはブログでご覧いただけます。

 ☆被災地融資残高2兆8千億円:再生ファンドで二重ローン免除
              ⇒  http://www.h-yagi.jp/07/post_230394.html

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□■ 外国人の日本離れで冷え込む観光産業/旅行者の掘り起こしに新機軸 □■
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  東日本大震災と、大津波が招いた東京電力福島第1原発の事故の発生により、
 日本を訪れる外国人旅行者が激減しています。日本政府観光局のまとめによる
 と、今年4月の訪日外国人は29万5,800人で、前年同月比では実に62.5%減と
 なりました。震災発生後から・・・続きはブログでご覧いただけます。

 ☆外国人の日本離れで冷え込む観光産業/旅行者の掘り起こしに新機軸
              ⇒  http://www.h-yagi.jp/07/post_230393.html

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□■    ◇一週間の経済時事ダイジェスト◇2011/5/23〜5/28     □■
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  経済時事、一週間のダイジェストはこちらでご覧いただけます。
              ⇒  http://www.h-yagi.jp/06/2011523528.html

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☆★☆   5月「実例に学ぶ勉強会(セミナー)」開催しました   ☆★☆
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  支援者、相談者を対象に、東京・神田で「実例に学ぶ勉強会(セミナー)」
 を開催しました。5月は、資金繰り対策や不動産リースバックなどのほか、震
 災による甚大な被害から政府や自治体などの被災企業や間接的に影響の出てい
 る企業向けの金融支援や優遇措置、特例などについて勉強いたしました。6月
 も詳細を郵送させていただきます。お気軽にご参加ください。

 ☆「5月勉強会(セミナー)」の内容はこちらでご覧いただけます
                     ⇒  http://sodan.info/seminar/

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☆★☆★☆★☆     連載!「事業再生の現場から」    ☆★☆★☆★☆
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(27)未曾有の危機に中小企業を救った「生きた BCP」とは

  東日本大震災が発生する4ヶ月前に非常事態を想定したBCP(Business
 Continuity Plan:事業継続計画)を策定していた(株)OPN(仮称)。地震
 や津波で甚大な被害を受け、さらにその後も停電や燃料不足で混乱するなかで
 も、早期の操業再開に漕ぎ着けることができました。
 社長の越谷工吉氏(仮名)は「まさかあれほど大きな被害を受けるとは考えた
 くなかったけど、『転ばぬ先の杖』があって本当によかった」と語ります。誰
 も予想できなかった未曾有の危機に、実際に活用されたのはどのような対策だ
 ったのでしょうか。

  最初の地震発生直後、OPNでは地域一帯の停電により設備の稼動が停止。
 立っていられないほどの大きな揺れに襲われながら、越谷社長は素早い判断を
 行いました。
 OPNが位置するのは関東の海岸側でした。大きな地震に続いて予想されるの
 は津波です。当時、OPNの社内には約40名の従業員がいましたが、全員を
 避難させました。本社機能は内陸部にある社長の自宅に移し、度重なる余震に
 襲われながらも、操業再開へ向けてすぐさま動き出したのです。
 廃油回収の再開に当たっては、近隣の市町村の同業者と連携することを取り決
 めていました。BCPには同業者だけでなく運送業者など、支援を頼める協力
 会社を盛り込んでいたため、震災発生の数日後から深刻化することになる燃料
 不足にも対応できたことも、大きなポイントとなりました。
 海岸近くにあった廃油や廃プラスチックの再処理工場は津波によって冠水し、
 タンクの半分以上が流失、プラント建屋も破壊されました。しかし、残った設
 備をどの順番で復旧させるかなど、手順を予め決めていたため、停電が解消し
 てからは、すぐに24時間フル稼働の体制をとることができました。
 さらに、OPNのBCPでは廃水処理などを柱に、売上高を5割減にとどめる
 想定もしていたといいます。「売上減は5割では効かないと思う。設備の改修
 必要だしこれからが大変だけど、BCP策定を決めた時から心構えはできてい
 ます」と語る越谷社長の姿は非常に頼もしくあります。

  東日本大震災発生前の中小企業のBCP普及率は全体の2割程度に止まって
 いましたが、BCP策定といった緊急時対策を経営の「最重要課題」とする企
 業は急速に増加しています。特に被災現場はまだその段階にないかも知れませ
 んが、各自治体においても今後の復興に合わせ、BCP策定支援が強化される
 見通しです。
 中小・零細企業においては、日々の運転資金にも苦しむ状況下、あるとは限ら
 ない非常事態を想定した資産の確保、運用が困難なことは想像に難くありませ
 ん。ただし、金融機関の意見としては、「BCPは、策定の過程で自社のリス
 クを把握できる」として、取引先の企業に策定を働きかける動きも出ています。
 過去に危機対応マニュアルを作成したものの、実用されないままお蔵入りにな
 っている企業も少なくないかと思います。強烈な大震災を体験し、記憶に刻み
 つつある今こそ、生きたBCPを再構築する好機です。

 ☆「事業再生の現場から」過去掲載分(1)〜(26)はこちらから。
          ⇒ http://www.sodan.info/mailmaga/mailmagazine.html

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☆★☆★☆★☆  セントラルオフィシャルサイト更新情報  ☆★☆★☆★☆
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 ☆社内勉強会「中小企業の緊急事態・BCPで早期復旧・企業価値向上」を
  追加。
            ⇒ http://www.sodan.info/knowhow/study/study29/

 ☆東日本大震災「被災中小企業支援策」に自治体支援策を追加。
             ⇒ http://www.sodan.info/earthquake/yosan.html

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☆★☆★☆★☆    セントラルお勧めの書籍のご紹介  ☆★☆★☆★☆
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 ☆書籍「たかが赤字でくよくよするな!」紹介サイト
                       ⇒ http://central-ri.com/

 ☆書籍「ビジネス本作家の値打ち」詳細ページ
               ⇒ http://www.sodan.info/publication/book/

    ☆┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓☆ 
   ☆★─┃ 季節のお便り「二十四節気」 ┃─★☆
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          6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です
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  6月6日9時27分「芒種」です。旧暦5月、午(うま)の月の正節で新暦
 6月5〜6日頃。天文学的には太陽が黄経75度の点を通過するときをいいま
 す。芒種(ぼうしゅ)とは、稲や・・・・続きはブログでご覧いただけます。

 ☆二十四節気、6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です
             ⇒ http://www.h-yagi.jp/05/post_230396.html

            **** 編 集 後 記 ****
  芒種から数えて5日後の6月11日が暦の上の入梅です。例年だと小満(5
 月21日)から芒種(6月6日)を経て入梅(6月11日)までは、気候もよ
 く過ごしやすい日が続きますが、今年は台風、早い17日も早い梅雨入りなど
 異例づくめです。

  この気象の変化も北関東東北地震の影響でしょうか?根拠はないとされてい
 ますが、地震の前の日には独特の地震雲が発生するとの説もあります。

  ともあれ暦の上では入梅が終わると「夏至」で夏です。今年は節電の影響で
 省エネ家電や扇風機の売れ行きが好調だそうです。

  梅雨時は食品の痛みに注意です。ユッケの食中毒は死者も出ました。食肉な
 ど食品関係の方は注意を要する時期です。
 読者の皆様お体ご自愛専一の程
 筆者敬白

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  当メールマガジンの内容に基づいて行った行動により生ずる一切の損害につ
 いては一切責任を負いかねますのでご了承下さい。
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