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事業再生の現場から

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(113)デキる経営者は「○○る決断」が早い!〜あの名作に学ぶ経営判断の極意

不動産 事業再生において、最も大きな障害は何か?
それは、金融機関でも税務署でもありません。
「景気」や「時代」のせいにするのも論外。
会社の立て直しを邪魔する、最大の障害は
「決断力のない経営者」です。

「いつやるの?今でしょ!」
少し前に「いつやるの?今でしょ!」という塾講師の名言が流行しましたが、大事なのは、どんな状況にあっても
「今しかない」と踏ん切りをつけ、決断すること。
「もっと早く○○をすれば何とかなったのに」
「あと○週間早ければ対処ができたのに」
と後悔するばかりでは、事態は悪化するばかりです。

最も難しいのがやめる決断
数ある「決断」のなかでも、経営者にとって最も難しいのが、既存のなにかを「やめる決断」です。 時には、社員や取引先に「やめてもらう決断」にもなるでしょう。 いざという時にそれをスパッとできるのが、優秀な経営者としての条件の一つとも言えます。

例えば、山の中で二股に分かれている道にさしかかり、どちらに進めばよいか>
迷った時──>
「こっちの道にはタイヤの跡が多く残っているから、こっちに進もうか」>
とか>
「こっちの道は狭くて暗いから、やめた方がいかもしれない」>
など、自分の経験から様々な理屈をつけて判断しようとするでしょう。>
ここで「狭い方に行ってみよう」と判断できる人は少ないでしょう>
しかし、この選択をできることが、経営者にとっては大事なのです。

進んだ道がダメだと思ったら・・
進んだ道が間違っていた場合、それが悪路であれば「これはダメだ」とすぐに引き返して来られるでしょう。
つまり、いつでも引き返す覚悟ができている。
ところが、広くて立派な道を選んだ場合は、安心しきってどこまでも進んでいく。
そして、どう考えても目的地と違う場所に向かっていると気づいた時には・・
経営においては手遅れであるかもしれないのです。

魑魅魍魎がうじゃうじゃ
昔話の『舌切り雀』で雀が持たせてくれたお土産も同様。
小さなつづらにはお宝が入っていましたが、欲を出して大きなつづらを選ぶと魑魅魍魎がうじゃうじゃ・・。
これらの例から学ぶべきは、経営においての決断は「欲張らず、苦しいこと、不利な方を選べ」という原則です。
これができれば、間違えたり、失敗したりしたときにはすぐに止められますし、損害を最小限に食い止めることができるのです。

[2015.1.23配信]

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