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事業再生の現場から

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(43)シャッター商店街に活況を!少子化対策×地域活性化目指す「街コン」がブーム

バレンタイン「絆」重視で商機拡大
2月のイベントと言えばバレンタインデー。スーパーやコンビニではお正月明けから、節分もそこそこにチョコレート売り場が充実。百貨店でもバレンタインギフトの需要を狙った商品展開を行っています。
近年は、恋人だけでなく家族や友人にチョコレートやプレゼントを贈るケースも増えているとのことで、年を追うごとにバレンタイン商戦は過熱を見せています。
今年は東日本大震災を受けて「絆」が重視されており、需要も広がっている様子。商機の拡大も見込めることでしょう。

震災により女性の8割「結婚で絆、得られる」
日本中を恐怖させた巨大地震と大津波。そして今なお続く余震や原発事故の影響は、私たち日本人の生活意識に大きな変化を与えています。結婚観の変化も、大きな特徴の一つ。
ブライダル総研が震災後に実施した「結婚総合意識調査」(対象3538人)によると、結婚によって得られるものに既婚者と未婚女性の8割以上が「家族の絆」とし、未婚男性は「好きな人と一緒にいられてうれしい」(73.2%)がトップ。
また、結婚生活に「精神的安定」を描く人たちが多い一方で、未婚者の約6割は「子育てに苦労する」を課題として指摘していることも分かりました。多くの人たちが、人と人の結び付きの大切さを再認識した東日本大震災の体験を生かし、若者が安心して結婚できる社会の在り方を考えていきたいものです。

「婚活」ブームに街の活性化「街コン」全国に拡大
バレンタインデーと言うイベントを抜きにしても、巷は「婚活」ブームに沸いています。出会いを求める男女の集いを「合コン」と言いますが、最近では地域活性化の願いも込め、街ぐるみで出会いの場を創出する「街コン」という取り組みも広まっているそうです。
平成15年に栃木県宇都宮市で開催された「宮コン」がその始まりとか。その名の通り、出会いの場所を街全体に広げ、一定の料金と時間制限(おおよそ3〜5時間)で、参加飲食店を食べ放題・飲み放題の場として開放。飲食を楽しみながらの出会いの場を演出し、商店街のにぎわいを取り戻す、一石三鳥を目指すイベントです。
「宮コン」の成功例を基に全国的な広がりを見せ、昨年12月時点で30都道府県に80以上もの街コン団体がそんざいするとのこと。それぞれの企画では、最低でも100人、大規模な企画では約3000人の集客報告もあり、出会いを通じて結ばれたカップルも少なくはありません。今後も更なる盛り上がりが期待されます。

商店街:新たな顧客開拓
「街コン」の背景には深刻な少子化社会が存在しますが、人口流出に悩む地方においては、若者たちでにぎわう商店街や地域の再生への期待が高まっています。
商品の開発やサービスの充実に努力するのは企業として当然のこと。その先にある「顧客の開拓」に起死回生のポイントを見出さなければなりません。

[2012.2.9配信]

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