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事業再生の現場から

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(64)新年のご挨拶/巳年〜ヘビは再生のシンボル!

節電新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本年が皆様にとって、心豊かに安心して暮らせる年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

今年の干支は巳(み・へび)
ヘビに関する故事やことわざは少なくありません。「藪をつついて蛇を出す」
「蛇の生殺し」「鬼が住むか蛇が住むか」など、恐れや災いの代名詞として使われることが多いのが気の毒ではあるものの、人間にとってはそれだけ昔から気掛かりな生き物だったのでしょう。
にょろにょろとしたその姿などから、敬遠されがちな生き物ではありますが、脱皮するヘビは、再生と不死身のシンボル。財産を守るという信仰もあります。例えば、宮崎県の農家は家畜の無事を祈り牛舎や馬屋にヘビの絵が入った「牛安全札」を飾っているとのこと。また、奈良県の祭事に使われる藁で作ったヘビ「ムカゼ」は子供の成長や五穀豊穣の願いが込められているとか。

ヘビと金運は縁が深いものとされています
「財布に抜け殻を入れると金運が上がる」、「夢に出てくると縁起が良い」などの言い伝えも数多。景気低迷のなかで迎える巳年は、特に金運上昇に期待する向きも多いのではないでしょうか。
昨年末に発足した第2次安倍政権下では、早速大型補正予算が組まれています。政府は「デフレ脱却」を最重要課題に掲げていますが、大胆な金融緩和策に対し、超インフレを招くという懸念があるのも事実。過剰な物価上昇は恐ろしいものの、労働者の給料を下げ、倒産、失業者を増産するデフレはもっと怖いというのが本音です。

労働人口1人当たりのGDPはトップ
日本の過去10年間のデフレ・低成長の大きな原因は、急速な高齢化と人口減少にあるでしょう。先進国の実質GDPの伸び率は、日本は最下位ですが、労働人口1人当たりの実質GDP成長率は先進国でトップ。つまり現役一人一人頑張っている証拠。現役総数の減少が低成長の原因とも見られています。
少子化対策も近年、重要視されてはいますが、なかなか成果を実感できぬまま。子育て・教育のスペシャリストだけでなく、金融・経済の問題と関連付けて対策を行うことで、相乗効果を生み出すことも期待しています。

日本経済「鬼が出るか蛇が出るか」
成長戦略を重視する経済政策「アベノミクス」を歓迎しているのは若い世代。特に就活を控えた学生は期待が大きい様子です。もっとも経済の動きは「鬼が出るか蛇が出るか」。先のことはまだ分かりません。
ヘビに関する四字熟語の中には、勢いが尻すぼみになることを指す「竜頭蛇尾」もありますが、この巳年に、どうか失速なきよう願っています。

[2013.1.10配信]

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