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事業再生の現場から

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(69)挑戦、ビフォー・アフター!〜その1「不動産を持て余す老夫婦」

リースバック 60坪の住居券店舗を売却して老後の資金づくりに
昨年の暮れに相談にいらっしゃったのは、ご夫婦で文具店を営む南條さん(仮名)ご夫妻です。
およそ60坪の土地と、そこに建つ住居兼店舗を売却して、老後の資金づくりをしたいとのことでした。

南條氏は72歳、ご夫人は70歳と高齢。2男1女、3人の子どもはそれぞれ独立し、後継者はいないとおっしゃいます。
文具店の経営自体は、大儲けとは言わないまでも赤字を出さずにこれまで続けてきましたが、南條氏自身は「歳もトシだし、店は閉めてもいい」という考えで、不動産を全て売却して、夫婦世帯にちょうどいい広さの中古マンションでも買おうという考えでした。

ところが奥様は
「地元で長年続けてきた商売をやめるなんて考えられない」と、ご夫婦で意見が食い違っています。
ただし
「今の家は広すぎて手入れも行き届かない。家に残る子どももいないから、不動産を所有し続けていてもいずれ子どもに面倒をかける」と、気にかけてはいる様子。
南條氏も商売を続けるのはやぶさかではないようですが、賃貸で店舗を移転するとしても、近所に手ごろな物件は見つかりません。

ご夫婦の意見を整理してみると
・所有している不動産は全て売却して、住まいを縮小したい
・できることなら地元で商売を続けたい
・店舗と住居は近い方がいい
・新たな住まいと店舗にはなるべくお金はかけたくない
などの条件が浮かび上がりました。

「広すぎる家は嫌」熟年ならではの悩み
通常であれば、土地と建物を売却して、店舗権住居をリースバックして利用し続けることをおすすめしたいところ。
しかし、ご夫婦揃って口にするのは
「広すぎる家はもう嫌だ」
はたから見れば贅沢ではありますが、熟年ならではの悩みは捨て切れません。
「せめて家を半分にしたい」
奥様が不意に漏らした言葉を聞いて、コンサルタントはひらめきました。
「では半分にしてから売りましょう!」

ご夫婦は思いがけない言葉に呆気に取られてしまいましたが、コンサルタントは頭の中で、問題の自宅兼住居を大改造計画する計画を組み立て始めたのです。
その詳細は、次回お伝えしたいと思います。


[2013.3.22配信]

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