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事業再生の現場から

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(85)福をかき集めて商売繁盛!今年は3度開催「酉の市」

会社分割 開運、商売繁盛 ・・1年の無事に感謝
毎年11月の酉の日には各地の神社で『酉の市』が立ちます。
1年の無事に感謝し、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁盛をお祈りするお祭です。
人並に押されてくるや酉の市 (虚子)
雑閙や熊手押あふ酉の市 (子規)
など、俳句などにも冬の季語としても多く詠まれているため、経営者でなくともご存知の方は多いでしょう。

江戸時代には芭蕉の句も
江戸時代には既に、松尾芭蕉門下の俳諧師、宝井其角の句に「浅草田甫・酉の市」として
春を待つ ことのはじめや 酉の市
とありますが、この句も霜月(11月)に入って初めての市立て(一の酉)で正月が近づいてきていることを実感し、高揚した気分を詠っています。

縁起物:熊手には宝船や御所車、鯛
酉の市最大の特徴は、市全体に「熊手」の屋台が立ち並ぶことです。
宝船や御所車、海老や鯛など、豪華に飾られた熊手は福やお金を掻き入れるとされる縁起物。普段神事には疎くとも、市の華やかさや「かっこめ、かっこめ」という掛け声や方々で打ち鳴らされる手締めの威勢の良さには、心躍るに違いありません。

浅草・鷲神社は戦時中も挙行
ちなみに、浅草・鷲神社の例祭は大正12年の関東大震災の年も、戦時中や終戦の年も挙行され、一度として執行されなかった年は無いとのこと。
この永続性の高さも、経営者にとってはあやかりたいところです。

樋口一葉は、「鷲神社の賑わひすさまじく・・・」
また、樋口一葉の『たけくらべ』には
「此年三の酉まで有りて中一日は津ぶれしか土前後の上天気に鷲神社の賑わひすさまじく、此処をかこつけに検査場の門より入り乱れ入る若人達の勢ひとては天柱くだけ地維かくるかと思はるる笑ひ声のどよめき・・・」
とその賑やかさが記されました。
暦の関係上、「三の酉」まである年は数年に1度。例年より多く、3度に渡って市が立つため、一層「商売繁盛」に繋がると歓迎されています。

今年は数年に一度、三の酉まで
今年はその、数年に1度の「三の酉」まである年です。
「一の酉」11月3日(日・祝)
「二の酉」11月15日(金)
「三の酉」11月27日(水)
市は午前0時から24時まで開催されているので、覗いてみてはいかがでしょうか。

粉飾、正直に申告することが得策
なお、三の酉の年は火事が多いと言われます。
三の酉の頃になると次第に寒さを増し、火を使う機会も増えることから火に対する戒め、慎みから語られたのでしょう。
単なる迷信と受け流さず、気をつけてまいりましょう。

[2013.11.25配信]

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