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事業再生の現場から

(152)新年のご挨拶/デフレ脱却に向け、転機予兆の「丁酉」

新年明けましておめでとうございます

丁酉謹んで新春のお慶びを申し上げます。

さて、今年の干支は丁酉(ひのと・とり)。一体、どのような一年になることでしょうか。

さらに陽気が進む
「丁」:の上の一は、陽気の代表的な干である去年の丙(ひのえ)の上の一 (一は陽気を表す) を承けて、さらに陽気が進んだ段階を示します。
春から延びてきた陽気の最後的段階、季節に例えるならば4ー5月にあたり、その頃になると盛んであった陽気が、やや末期に入ってくる、沈んでくる。それが丁の字の本義。
一言で言えば 「発達の最後」 です。

醗酵を表す「酉」
そして「酉」:は、元来酒を醸造する器の象形文字で、醗酵を表しています。
成る・熟する・飽くなどの意となり、時刻ならば午後5時ー7時、季節は仲秋を表し、中に醸されている新しい勢力の爆発、蒸発、そこから転じて、昔から新しい革命勢力のつくられることを表しています。

新たな勢力が発する
丁酉の「丁」が主活動の形成と衰えを示すならば、「酉」はこれまで伸びてきた陽気では末節だった部分も含めて機が熟して、新たな勢力が発することを示しています。
この新たな勢力は、主活動の陽気であった丁の上部の「一」をある意味で突き上げざるを得ない。そういう熟した気勢の登場を示すのが酉であると言えます。

今年は「革命の岐路」
それぞれの意味を統合すると、平成29年の丁酉は、これまでの主活動が一応の形を成し、発展がピークを越える一方で、周辺勢力を含めたあらゆる機運が熟して発する、いわば「革命の岐路」となる年と言えるのではないでしょうか。

国内外の情勢に期待
国内外の情勢を見ても、日本では小池百合子氏の東京都知事就任により、東京オリンピック開催や築地市場移転など、様々な局面で改革が進められていることが強く印象付けられています。
また米国ではドナルド・トランプ氏が大統領に当選したことを受け、経済指標は極めて高水準を示し、株や不動産も最高値を更新中。
経団連の榊原定征会長は1月5日の年頭記者会見で「米国経済が活気付けば世界経済全体がインフレ傾向を強め、日本経済もデフレからの脱却が実現できる」と期待を込めています。

何を選び、何を伸ばすか重要な年
転機の予兆となる今年は、何を選び、何を伸ばしていくかの采配がとても重要な年です。
企業活動においても、これまで以上に「選択と集中」を意識して「トリ」組んで参りましょう。


[2017.1.10配信]

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