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事業再生の現場から

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(93)決算間近の企業必読!自社の財務力を見極める4つのポイント

個人保証、連帯保証 3月16日は「財務の日」です
3(ざ)、1(い)、6(む)の語呂合わせではありますが、多くの企業が決算期を迎えている今こそ、売掛金の回収や各種契約の見直しなど、自社の財務状況を改めて見直すまたとない機会です。

企業の成長難しい経営者の財務無関心
経営者自らが財務管理に無関心である場合、たとえどんなに営業力、企画力が優れていても、企業の成長は難しいでしょう。
このような例は、小規模零細企業では比較的多く見られますが、家族経営の企業ばかりではありません。

丸吉商事(仮称)[関東/食材メーカー/資本金5,000万円/従業員60名]
「社長、財務担当のM役員と連絡がつきません!」
関東地方に本社を置く年商40億円規模の食材メーカー:丸吉商事では、突然こんな異常事態が発生しました。
社長は業界内の付き合いに専念、職人気質の副社長は現場での生産しか目に入っていなかった丸吉商事で、M氏は財務を一手に引き受けていました。そのM氏が雲隠れしたとなると、翌月の資金繰りすら見当がつかなくなってしまいます。

行う必要なかった民事再生
更に、後に判明したのは、丸吉商事がM氏の経営する別法人の債務の連帯保証までさせられていたというのです。
結局、丸吉商事は民事再生を申請し、再スタートを切ること
となりました。経営者がしっかり自社の財務状況を把握してさえいれば、行う必要のなかった民事再生です。 酷な言い方ではありますが、社長、副社長共に、財務面に注意を払わず、業務をM氏一人に丸投げしていた結果とも言えるでしょう。

人任せは財務の綻びに
「人を見たら泥棒と思え」とまでは言いませんが、人に任せていて安穏としている事業主は、自社の財務の綻びになかなか気付くことができません。
それどころか、すぐそばにある資金調達のチャンスさえも見逃しかねません。経営者は自社の財務状況を確認し、きめ細かいお金の流れを把握して、より強い企業づくりを目指しましょう。

財務精査のチェックポイント
1)事業にどれくらいの体力があるのか
2)債務がなければ営業利益はプラスになるのか
3)1ヶ月、半年、1年、3年、5年…と長い目で見て、どれぐらいのキャッシュフローを生み出す力があるのか
4)設備投資(機械代金や修繕費、補修費など)の費用をどのタイミングで投入するのか
 ※詳細:『7000社を救ったプロの事業再生』

PLがプラスでも資金繰りがショート
決算の時こそ、キャッシュフローを確認、習慣化するチャンスです。
損益計算書(P/L)はプラスでも、収支のタイミングを間違えれば、資金繰りはショートしてしまうのです。
ぜひとも、会社の家計簿であるキャッシュフローをまめに確認する習慣をつけましょう。

[2014.3.20配信]

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