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不良資産と企業戦略

セミナー風景

経営者にとって大切なことは決断すること,創造すること、今ある資産を活用し収益を上げることです。資産を有効に活用するためには資産を取捨選択していくことが必要です。資産を廃棄したり、入れ替えることでM&A(企業の統合・買収)など新たな事業で収益に繋げる可能性もあります。

必要な資産,不必要な資産を見分ける
企業にとってどのような資産が必要か。時間を効率的に使い売上を上げる資産。その資産には従業員や販売促進のための人材、道具や設備などがあります。一方,自社の目標とは合致しないものや過剰な時間をかけてしまうもの、優先順位が低いものなどが不必要な資産と言えます。
経営戦略や優先順位,そこにかかる時間に照らし合わせ、必要か不必要な資産かを判断しなければなりません。時間をかけても売り上がる事業であれば集中し,不良債権など時間をかけても目標に合致しない資産であれば破棄することも必要です。

不必要な資産でも他社には必要な資産にも
マネジメントにさける時間は有限です。収益に寄与しない事業のために有限な時間を浪費していないか事業や人材,経費などを精査。不必要と判断した資産でも、他社にとっては活用できる資産もある可能性もあります。債権や事業の売却など他社にとって価値があるのであれば売却することも必要です。
売上が上がらない事業はないか、不良債権など回収の見込めない債権に3ケ月以上時間をかけるのか、戦略から外れる資産は活用できる企業へ売却し、優先するべきことを実行するのが戦略です。

マネジメントとしての事業再生ノウハウ

事業再生の現場でここ数年感じることは、時代が変わるペースは早くなっていることです。上場企業や金融機関、国家さえも破綻する時代。大企業でも回りを取り巻く早い変化に短期間で業績が悪化することもあります。企業は、破綻することもあるという想定での経営戦略が必要となってきます。

セミナー風景

リスケ=返済が終わった訳でない
中小企業金融円滑化法が平成25年3月に終了しましたが,金融庁による指導で現在も金融機関はリスケジュール(条件変更)に対応しています。しかし、借入がなくなったわけでなく、いづれ返済はしなければなりません。
その時がきたときは,まずは無理な返済を頑張ってはいけないことです。返済のために、ほかの金融機関などから借入れその資金を返済に回せばいづれ破綻します。当てもないのに「いつまでに返します」と無理な約束をしてはいけません。

気づいた時には消費者金融で何度も借入れ
中小企業の経営者は孤独な方が多く、全てを曝け出し相談する相手も多くはありません。一人で考えれば焦るだけで気づいた時には消費者金融で借入れを繰り返し、訳が分からぬパニック状態なった経営者もいました。最悪の事態を想定して冷静になり,経営者の不安の正体を探り冷静に対応策を打ちます。
経営者一人で「何とかしよう」と冷静さを失い、頑張り続ければ続けるほど迷惑をかける人を増やすことになります。

大切なものを失う不安から、借りてまで返済に
なぜ、借りてまで返すことを考えてしまうのでしょうか。それは、大切なものをとられてしまうという恐怖心があるからです。事業所や工場、預貯金,動産など事業を継続するには大切なもの。さらに経営者の自宅などが担保となっていれば、自宅もとられてしまい家族にも迷惑をかけ大切なものを失う不安はつのるばかりです。
これを解消するには,大切なものをとられない状態にすることです。この状態こそが自己防衛ができた状態で倒産のリスクが遮断された状態とも言えます。 日本は少子高齢化が進み,ビジネスはグローバル化が凄まじい勢いで進んでいます。外国人観光客の訪日は平成25年過去最高を記録し,ネット通販など通信販売市場は10兆円を超えました。新たな仕入先や新しい販路などまだまだビジネスチャンスは残っています。

[2014.5.20更新]